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治療院の独立・開業前に押さえるべき“9つのポイント”

2018.04.09

治療院の独立・開業前に押さえるべき“9つのポイント” はコメントを受け付けていません。

治療家の先生からよくいただくご相談の一つが、独立開業に関するご相談です。
そして、その相談内容のほとんどが、「一体何から準備したらいいでしょうか?」といった、初歩的な質問からスタートします。

別の言い方をすれば「開業しようと決めたけど、具体的にどうしていいのかがよくわからない…」という先生は、決して少なくはないのです。

実際、開業前の準備は本当に重要です。ここを疎かにしてはいけません。

にも関わらず、この準備が不十分のまま開業してしまうと、独立開業後に集客が思うようにうまくいかなかったり、資金繰りに困ったりと、色々な苦労をすることになります。

そこで今回は、治療家が独立開業する前に必ず押さえておきたい治療院の“9つのポイント”について紹介します。これから独立開業を考えている先生はもちろん、すでに自分の治療院を持たれている先生にとっても非常に重要なことですので、ぜひ読んでみてください。

1.治療院のコンセプトを決める

まずは、治療院のコンセプトを決めるところから始めましょう。

ここで考えていただきたいのが「差別化」です。なぜかと言いますと、競合院といかに差別化できるかが、開業の成功に繋がる重要なポイントとなるからです。

先生はご存知かと思いますが、全国の整骨院はすでに約48,000院を超えており、鍼灸院・カイロ・整体院なども、それに追随して店舗数が増えているのが現状です。

一方で、日本の人口は約1億2,500万人。

人口低下も伴い、さらに厳しい患者の取り合いが起きるのが容易に想像できます。そして、まず間違い無いなく「どこにでもあるような治療院」から淘汰されていくことでしょう。

そうならない為には、常にビジネスの観点を持ち、差別化をはかれるコンセプトを持つ。その上で長期的に生き残っていく計画を立てる必要があるのです。

2.ターゲットを明確にする

治療院が飽和状態になった現状で長期的に経営していく為には、ターゲットを明確にしておく必要があります。
つまり「どのような患者を対象にするのか」決めておかないといけません。

開業したらその地域の患者から選ばれる治療院にしたいですよね?そのための第一歩は、こちらから患者を選ぶこと、なのです。

極端な例でいえば、若い女性と中年の男性が同時に集まる治療院の経営はほぼ不可能です。ですから、年齢、職業、抱える症状など、どのような患者に来てほしいか?という具体的なイメージをしっかり作ることが肝心です。

3.提供する治療方法を決める

先ほど紹介した通り、日本全国の治療院件数は飽和状態となっているのが現状ですし、保険の取り扱いもより一層厳しくなっていきます。そのため「マッサージで良い」「保険だけで、持続的な治療院経営を続けられる」というのは、もはや過去のものとなりました。

厳しいようですが、過去のやり方を模倣するだけでは間違いなく失敗します。

そうならない為にも、単なるマッサージではない、根本治療にもとづいた治療方法を確立することが大切になります。

治療院のコンセプトを決める、患者のターゲットを明確にするのと同様、しっかりと吟味しておきましょう。

4.資金計画を練る

資金計画を練ることは当然のことですが、まずは、
・自己資金がいくら用意できるのか?
・資金調達がいくらまで可能なのか?
・リースはいくらまで使えるのか?
これらに関するすべての項目を洗い出し、把握しておくことから始めましょう。

もし、この部分を曖昧にしてしまうと、資金管理ができず資金が足りないということになりかねません。

さらに資金が足りないばかりに、一生に一度のチャンスを逃してしまう可能性もありますので、しっかりと資金計画を立てておきましょう。

5.物件を選定する

100%の理想物件に巡り合うのは困難です。そのため、得られない部分は補って戦略を立てる必要があります。

例えば「認知率」を考えてみましましょう。

一般的に「1階の物件の方が、2階・3階の物件より有利」と言われています。路面に面しているほど、「こんな場所に治療院があったんだ。」と認知される確率が上がりますからね。

その反面、2階・3階となるにつれて「認知率」は低下します。

ですが、2階以上の物件であっても「巨大な看板が設置できる」とか、「1階の路面上に巨大な看板を設置できる」といった場合であればカバーすることも可能です。

もちろん、他にも考慮すべき点は多々ありますが、先生の理想とする物件を具体的にした上で、得られない部分は補うことも一つの方法であると覚えておきましょう。

店舗物件は最も高価であり、最も後から変更がしにくいものですから、しっかりと戦略を立てた上で探すようにしてください。

6.集客戦略を練る

開院前の集客戦略、そして開院後の集客戦略が必要不可欠です。これらのことを考慮せず、なんとなく開業するのは危険です。

例えば、新規患者の集客を行う際にチラシのポスティングが考えられますが、どの程度の頻度で集客していくのでしょうか?また、ポスティング以外にも開業のタイミングだからこそできる集客方法もあります。

もし、口コミと紹介で患者が増えると期待しているようでしたら、その考えは非常に危険です。必ず開業前に集客戦略を練っておきましょう。

7.料金体系を考える

売り上げとは「患者数 × 平均単価 × 平均来院数」で算出されます。

たまに「平均単価だけ」を上げて売り上げアップを目指す治療院も見かけますが、患者数が減ってしまったら本末転倒です。一日の来院数を気にしているようでもダメです。

売り上げを考える際は、「患者数」「平均単価」「平均来院数」全てを考えなければいけません。

そのため
・月に必要な売上はいくらなのか?
・1日に診ることのできる患者数は何人なのか?
・どうすれば来院数を増やせるのか?
・どうすれば患者単価を上げることができるのか?
をしっかりと考えましょう。

8.院内オペレーションを確認する

患者が来院されてから帰るまで、どのようなプロセスを経ていくのかを考えましょう。
初診時の予約から受付、問診票の記入、施術、お会計、次回の予約など。治療院の中で発生する業務を明確にして、一つひとつがスムーズにつながっていくように設計してください。

9.受付スタッフを確保する

人材の確保に関しては、費用面を気にする方もいますが、一人で開催する治療院には多くのリスクがあります。

例えば、電話対応一つでも満足にこなせなくなります。留守電等で対応できるかもと考えられるかもしれませんが、もし留守番電話になったら、その新規患者はあなたの治療院をあきらめて別の治療院に電話をするでしょう。

既存の患者も時間変更、予約のために電話をした際に留守番電話だったら、どう思うでしょうか?すべてを1人で回そうと考えず、患者満足度を高めるために人を適切に活用できる“経営者”としての思考を持つようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
後から軌道修正することが難しい要素がたくさんあるのが、治療院開業の特徴の一つです。

大雑把な計画を立ててしまった為に、事業が失敗してしまったら元も子もありません。

矛盾点はないか?整合性は取れているか?等しっかり吟味した上で考えていく必要があります。

独立開業を考えている先生は慌てて開業せずに、これらの9つのポイントをしっかりと頭に叩き込むようにしてください。

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