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治療家が陥りがちなビフォーアフターの罠

2015.02.15

治療家が陥りがちなビフォーアフターの罠 はコメントを受け付けていません。

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治療効果を患者さんに分かりやすく説明するために、時には写真を使ったり、関節の可動域を比較したりしながら、施術前と施術後を比較している治療家がたくさんいます。

 

しかし、これには とても大きな罠が潜んでいます。

 

施術前の状態と施術後に起こる変化を見せることが、患者さんに施術効果を理解して頂く大事なポイントだと考える傾向が治療家にはあります。これさえしっかりできれば、必ず患者さんは満足し、その後も継続して来院すると考えているようですが、実はこれは大変な間違いなのです。

 

技術セミナーにおいても、技術講師の多くはこのビフォーアフターを受講生に見せつけます。実は私も技術セミナーの主催者側として、毎月500名以上の方に向けて、この仕組みを使っていました。そして大半の受講生は、その即効性のある技術に関心を持ち、その実践方法を学び、自身の患者さんに対しても同様にビフォーアフターを実施します。
(私は患者に対して使うことは推奨しませんでしたが)

 

これのどこに罠があるかというと、患者さんが治療院にいる短い時間の中で変化を起こすことに治療家は専念します。こんなことでは本当の意味での治療効果にはつながらず、一時的な変化のためだけに施術していることになりかねないからです。そして実は患者さんの方がこのことをよく理解しているのです。

 

患者さんにとっては、治療院から帰った後の変化の方が重要です。どんなに治療院内で痛みが和らいだり、関節の動きが改善されたり、自身の姿勢が良くなったとしても、治療が初期段階であった場合、それらの効果は長くても3日、短ければ数時間しか持続しないことを体験上よく分かっています。

 

しかし、先生がビフォーアフターを得意気に比較するので、気を使って話を合わせてくれている可能性が高いのです。そんなビフォーアフターばかり何回も行えば、患者さんは通院するのを止めてしまうのは当たり前です。

 

それにもかかわらず、治療家の方々は、来なくなった患者さんは短期間で治ったので来なくなったのだろうと思い込んでいるのです。実際には通院しにくいので、転院したりしているというのが現状です。もしくは完治したわけではなくても、体調が多少改善したので治療を受けることの優先度が下がっているだけだったりします。

 

患者さんは先生に気を遣って、真実を口にしない傾向があるので、治療家が患者さんに直接聞いても分かることはないでしょう。

 

これが、8万人以上の患者情報から得られた治療院業界の実態です。

 

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