本質的な治療院経営ノウハウを身につけたい先生のための、

治療間隔が空いた患者さんの対応について

「1ヶ月以上治療間隔空いてしまった患者さんが来院されたときに、どう対応するべきか? 患者さんは以前と同じ症状なので同じ施術内容を希望されています」というご質問をいただきました。

もしも先生の院が「リラクゼーション」ではなく「治療院」として活動されているのであれば、初診時と同じように「問診・検査・カウンセリング」を最初からやりなおすことが絶対に必要です。

仮に患者さんが、以前と同じ施術を希望していたとしても絶対に必要ですし、簡易検査だけで済ませてもいけません。

1ヶ月以上の期間が空いているのであれば、完全な初診として診る必要があります。

患者さんに起きている症状が以前と同じだとしても、その原因まで同じかどうかはわかりませんし、状態をしっかりと確認しないまま患者さんに治療計画について説明することはできません。

リラクゼーションサロンであれば、「一時的に症状が緩和すればいい」というだけの話ですから、このような完全な検査は必要ないかもしれません。

ですが、先生が「治療家」として活動されているのであれば、ここは譲ってはいけないラインになります。

たとえば病院であれば、数ヶ月ぶりに来院した患者さんに、以前と同じ薬を処方する医者はいません。必ず問診や検査をします。場合によってはより精密な検査もするはずです。

それらを行わない限り、処方も行わない。これが当然のことです。

このような方針は、しっかりと患者さんに説明することが大切です。初診料が必要になるという旨は、院内にあらかじめ掲示して周知しておくと良いでしょう。

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